3月11日の東日本大震災のあと、心を痛めながら、ニュース番組を毎日見ていました。被害を受けた方々のために何かしたいと思いましたが、かえってその方々にとても大事なことを教えていただきました。
全ての財産や仕事を失った方々がインタビューされたとき、このようなことをおっしゃいました。「家族が無事であるだけでいいです」、「家族が一緒なので大丈夫です。」やはり、何よりも、愛する人々が大切だと思わされました。
他の方へのインタビューも見ました。けんか中のままであったご親族を失った方、「逃げなかった家族にもっと強く『逃げなさい』と言えばよかった」と反省していた方を鮮烈に覚えています。再度、愛する人々の大切さを教えられました。
聖書には「正義と慈しみを追い求める者は、いのちと誉れとを得る。」という言葉があります。「正義と慈しみ」とは良い関係のことを示しています。私達がそれを求めるなら、「いのちと誉れ」を得ます。今生きている人が「いのち」を得るというのは、どういうことでしょうか。本当のいのちの意味は神様との関係、人間との関係にあるということです。神様と良い関係にあると、すばらしい「いのち」つまり人生を生きることができます。また人とかかわるとき、正義と慈しみを大切にすると、多くの場合、相手からも喜ばれます。
私達は家族と友人、同僚などとの関係がとても大事だと気づいています。けれども、忙しい毎日の中で、物質的なことばかりに関心が向いてしまいやすいものです。もちろん物質的なものも大切ですが、被災された方や聖書から教えられることは、最終的に「親しい関係
が大切だということです。
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(2011年 通巻 5号)
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