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「蟻の姿から教えられること」

  • 執筆者の写真: Masato Ujiie
    Masato Ujiie
  • 2014年11月1日
  • 読了時間: 2分

この原稿は10月の上旬に書いています。最近は次第に気温が下がり、この原稿が発行される頃には初雪が降っているかも知れません。

出勤時に足元に目を凝らすと、必ず目にしていた蟻(アリ)の姿も少なくなってきました。わが家の庭には蟻を保護しているエリアがあります。そこでは蟻の巣が最優先で、巣を避けて花を植えたり、作物を作ったりしています。

雪解けとともに少し気温が上がってくると早速、蟻が姿を現します。小さな身体で、大きな獲物を引きずってくる蟻がいると思うと、巣の中から黙々と土を運び出す蟻もいます。誰も指示を出すわけではないのに、蟻たちは黙々と自分の仕事をこなし、協力して大きな巣を維持しています。

蟻を保護している理由は、このような蟻の姿を見ていると励まされるからです。夏の間は通勤時に目を下に転じると、足元に蟻の姿を見ない日はありません。毎日の仕事で疲れていても、この小さな蟻たちが働く姿を見ると励まされます。そして、このような聖書の言葉を思い出します。

「蟻のところへ行き、そのやり方を見て、知恵を得よ。蟻には首領もつかさも支配者もいないが、夏のうちに食物を確保し、刈り入れ時に食糧を集める。」(箴言6:6、7)

そして、神様のことも思い出します。私には、蟻の姿は私たちを励ますための神様の贈り物のように思えるのです。

これからは、雪が深くなってくるでしょう。しかしそのような厳寒の季節にも身の回りのさまざまな自然の営みの中に、神様の語りかけを発見することができます。これは聖書を読み、神様から教えられる者の特権です。その語りかけを発見するとき、それまで何気なく見ていた自然が大きな意味を持ち、その美しさもまた格別なものとして感じられるのは大きな恵みです。

そのような特権にあずかってみるというのは、いかがでしょうか。


(2014年 通巻166号)

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