「聞く力に応じて」
- Masato Ujiie
- 2014年3月22日
- 読了時間: 2分
家庭や職場、学校など、人と人との関係の中で、いくら説明しても自分の言っていることが相手に伝わらない、ということはありませんか。私は、職場で、入念に打ち合わせをしたはずなのに実際に進めてみると互いの理解が違っていた、ということがよくありました。このような時に、「私はちゃんと伝えたのに」とがっかりします。どちらかというと、わかってくれない相手を責めることが多いようです。
一方、イエス・キリストのことばに、大勢の人が耳を傾ける秘訣について、聖書は次のように伝えています。
「イエスは、このように多くのたとえで、彼らの聞く力に応じて、みことばを話された。」(マルコ4:33)
イエスの話が人を惹きつけた理由のひとつは「聞く力に応じて」話したというところにあるのだろうと思います。だからこそ、伝わっていきました。そして、聞く力に応じて話すためには、相手のことをよく知らなければなりません。イエスは目の前にいるひとりひとりの人をよく知っていたのでしょう。
「どうして自分の言っていることは伝わらないのだろうか」と感じるとき、その原因は相手の聞く力に応じて話すことができていないからなのかもしれません。自分が考えるまま、感じるままに主張することは楽なようですが、それが伝わらないとストレスが溜まります。会社でのコミュニケーションをスムーズにしていくためには、相手に伝わることばを知ること、つまりはその人自身がどのような人であるのかを知っていくことではないでしょうか。
今日、相手に伝わることばで話をしようと心がけてみてはいかがでしょうか。
(2014年 通巻137号)
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