「今、私にできることは何」
- Masato Ujiie
- 2017年10月21日
- 読了時間: 2分
昨年7月に札幌で開催された「星野富弘・花の詩画展」を思い出しています。星野さんの最新の詩画集「足で歩いた頃のこと」を手にしました。その中に「大切なもの(バラ)」の詩画があります。感動の一篇です。
たくさんありすぎて ひとつを選べない
いちばん大切なものが わからない
けれど今 私にできることは
ただひとつ
星野さんは中学校の教師でしたが、体操の指導中に頸髄を損傷し、手足の自由を失ってしまいました。絶望の中で聖書と出会い、その中の一つのことばに目が留まりました。
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイ11:28)
星野さんはイエス様と出会い、神のことばに真理をみつけました。あなたにとって「今、できること」は何なのでしょう。
筆者の通う教会に、1才の二人の男の子(K君とY君)がいます。K君はY君より数ケ月お兄ちゃんで、Y君はまだ歩けませんでした。Y君が歩けるようになり、教会堂の玄関に立った時、K君が玄関まで迎えに来てくれました。そしてY君の手をひいて一緒に歩き始めました。そこに居合わせた人は、二人のほほえましい姿を見て、笑顔が絶えませんでした。K君の優しさを垣間見たようです。
星野さんが詠んだ「私にできることは、ただひとつ」とは、私たちにとって何なのでしょう。現代は情報が錯綜し、何が真理なのかわからない時代です。その中で「ただひとつ」のものを見い出して歩みたいものです。
今年はマルチン・ルターの宗教改革から500年の年です。時代を経て、私たちの手元には今、聖書があります。聖書は永遠に変わることのない神の言葉です。その中にある「いちばん大切なもの」を、あなたも探して見つけてみませんか。
「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」 (ヨハネ14:6)
(2017年 通巻290号)
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