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「人に与えることの素晴らしさ」

  • 執筆者の写真: Masato Ujiie
    Masato Ujiie
  • 2017年4月22日
  • 読了時間: 2分

 皆様の会社の先輩の中には、なかなか仕事を教えてくれない人っていませんか?「質問しに来い」とか「技術は盗むものだ」と言ってなかなか教えてくれない人、「どうして自分で学ぼうとしない」と怒っている人も・・・。でも、それって、良いやり方なのでしょうか?

 なかなか仕事のやり方を教えてくれない業界といえば“すし業界”。昔ながらのすし職人は、飯炊き3年、握り8年と言われ、長い間修行をしなければ、すしを握ることができません。なので、すし職人は減る一方、町のすし屋もどんどん減っています。そこで、「東京すしアカデミー」という、最短2ヶ月ですしを握れるという学校が誕生しました。この学校の卒業生は3500人にのぼり、日本のすし業界が活気づくばかりでなく、世界50か国で卒業生が活躍、世界ですしブームを起こしています。

 また、昭和6年にさかのぼると当時、ラジオを製造するメーカーで大きな問題が起きていました。ラジオの重要な部分の特許を持っている人がいて、各メーカーはその特許に抵触にしないようにラジオを作る必要がありました。このため、当時、性能の良いラジオをなかなか作れなかったのです。松下電器の創業者、松下幸之助は当時、この人から1万5000円(現在の価値で6000万円)で特許を取得しました。そしてなんと、即日、同業メーカーもこの特許を使用できるように無料で公開したのです。これによって、日本に高性能なラジオが普及したのです。

 皆様の中では、自分の仕事の経験や知識を後輩に教え、与えているでしょうか?後輩を指導することは、一見、時間もかかり、何の利益もないように思えます。でも、人に教えるということは、2つの例からも見ても、会社や社会に貢献することに繋がります。更に、後輩に教え、与えることは、その人との信頼を築き、将来あなたの仕事を助けてくれるようになるのです。


「与えなさい。そうすれば、自分も与えられます。」(ルカ 6:38)


皆様も知識や経験という財産を周りの人に与えてみては、いかがでしょうか?


(2017年 通巻272号)

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