「アインシュタインが教える幸福な生活」
- Masato Ujiie
- 2017年11月11日
- 読了時間: 2分
10月24日にエルサレムで行われたオークションで、ノーベル物理学賞を受賞した物理学者アルバート・アインシュタインが、1922年に滞在した東京の帝国ホテルで書いた1枚のメモが、何と約2億100万という驚愕の価格で落札されました。その額もさることながら、興味深いことに、そのメモには、アインシュタイン自身の考え方と個人的価値観を示す、「落ち着いた謙虚な生活は、絶え間ない不安を伴った成功の追求よりも多くの幸せをもたらす」という文が書かれてありました。
世界中に知られた天才で、多くの成功を収めたアインシュタインですが、彼は自分の成功を目指したわけではなく、かえって自分の賜物を冷静に活かすよう努め、達成した結果が認められるか否かを謙虚に待ったようです。
聖書にも、これと似た教えがあります。紀元50年前後に書かれたもので「落ち着いた生活をし、自分の仕事に励み、自分の手で働くことを名誉にしなさい。」(1テサロニケ4:11)とあります。「名誉にしなさい」は、個人の<生きる姿勢>を指している言葉です。周りでは、成功を追求したり、自分が認められるよう無我夢中で頑張っていたとしても、「私はそうしない。私は、自分に与えられた役割を静かに果たす。また、それが正しい生き方であると肝に銘じて歩む」という姿勢を示しています。
聖書が教える、またアインシュタインも勧める、このような生き方をするのはいかがでしょうか。「正直なところ、その通りに生きていくのが良いのかもしれないが、でも、やはり自分の成功を求めず、或いは自分の能力や成果が認められないまま一生懸命に働くことなんてできない。」と思う方がいらっしゃると思います。確かに難しいことだとは思いますが、聖書は、このような生き方を送るためのコツも教えています。「ですから、あなたがたは神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神は、ちょうど良い時に、あなたがたを高く上げてくださいます。」(1ペテロ4:6)
全知全能の神様が、私達を大事に思ってくださり、私達がしていることのすべて、また私達の心の態度も知っておられます。その神様を信頼し、神様が与えてくださる報いを待ち望めば、自分の成功を追求する必要はありません。神様のことを知り、信頼できるようになるために、聖書を学んでみませんか。裏表紙にあるメールアドレスに是非ご連絡ください。
(2017年 通巻293号)
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